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輔行訣

雑記

輔行訣を経方医学で解説した本はどこにもないのだから

これまで経方医学は幾度も読んだつもりだった。また師匠の指示と指導で傷寒雑病論を高速で何度も通読した。最高速度は傷寒論一日、金匱要略は2日で通読できた。その度ごとに書込メモは増えていきった。一方本はというと耐えられないようで、乱丁して、ぼろぼ...
漢方医学

【輔行訣】大螣蛇湯を経方医学で読む

輔行訣方剤シリーズ最後の方剤である大螣蛇湯(だいとうだとう)を挙げる。 大螣蛇湯 治天行熱病、邪熱不除、大腑閟結、腹中大満実、腹満而喘、時神昏不識人、宜此方急下之。 枳定三両厚朴甘草大黄葶藶大棗、芒硝各二両、待熔已、温服二升、日再服。 意訳...
雑記

【輔行訣】小螣蛇湯を経方医学で読む

小螣蛇湯(しょうとうだとう)である。これは傷寒論でいうところの大承気湯加甘草去大黄である。ぱっとみ承気湯類と言いたいのだけど、大黄がない承気湯は馴染みがない。  治天行熱病、胃気素実邪気不除、腹满而喘、汗出不止者方。  枳実三両厚朴甘草芒硝...
漢方医学

【輔行訣】幻の正陽旦湯

小陽旦湯の条文の一部に現れる、湯液経方剤のかけらについて。 再度条文を挙げる。 治天行發熱,自汗出而惡風,鼻鳴乾嘔者方。 桂枝三兩芍藥三兩生姜二兩,切甘草炙,二兩大棗十二枚 右味,以水七升,煮取三升,溫服一升,服已,即啜熱稀粥飯一器,以助藥...
漢方医学

輔行訣シリーズ卒業まぢか

思いつきで始めた輔行訣の方剤を経方医学で解釈してくシリーズ。 全く自分のためにしている。 自分の、漢方処方のためだ。 私は一環して経方医学で配薬を学ぶことにしている。 そうすることで経方医学で加減ができる。 得意なことに引き込む、いやひっか...
漢方医学

輔行訣には複数の系統がある

輔行訣にはいくつかの系統が存在している。  現在こちらに紹介している系統は茫志良抄本であり、この内容なら「外感天行経方之治」は、方剤に関しては大玄武湯で終了である。その後は経方とは異なる救急の、いちかばちかの方が続く。  しかし別の系統なら...
漢方医学

【輔行訣】大玄武湯を経方医学で読む

大玄武湯について条文を挙げる。 大玄武湯 治腎氣虛疲,少腹中冷、腰背沉重,四肢冷,小便不利,大便鴨溏,日十余行,氣惙力弱者方: 茯苓三兩白朮二兩附子一枚,炮、芍藥二兩乾姜二兩人參二兩甘草二兩,炙 右七味,以水一斗,煮取四升,溫服一升,日三夜...
漢方医学

【輔行訣】大朱鳥湯を経方医学で読み解く

次は大朱鳥湯である。 条文を掲載する。 治天行熱病,重下惡毒痢,痢下純血,日數十行,蠃瘦如柴,心中不安,腹中絞急,痛如刀刺方: 雞子黃二枚阿膠三錠黃連四兩芍藥各二兩人參二兩乾姜二兩 上藥七味,以水一斗,先煮連、芩、姜五物,得四升訖,內醇苦酒...
漢方医学

【輔行訣】小朱鳥湯を経方医学で読み解く

小朱鳥湯(しょうしゅちょうとう)の配薬は傷寒論の黄連阿膠湯と同一である。 条文を挙げる。 治天行熱病,心氣不足,內生煩熱,坐臥不安,時下利純血如雞鴨肝者方: 雞子黃二枚阿膠三錠黃連四兩芍藥各二兩 右五味,以水六升,先煮連、芩、芍三物,取三升...
漢方医学

【輔行訣】小白虎湯で分かったこと

小白虎湯の配薬は白虎湯。そしてその条文は白虎加人参湯であった。  条文を再掲する。 小白虎湯 治天行熱病,大汗出不止,口舌乾燥,飲水數升不已,脈洪大者方: 石膏如雞子大,綿裹知母六兩甘草炙,二兩粳米六合上四味,以水一斗,先熬,粳米,熟訖,去...