雑記 【東医雑録】徹すること 何年かぶりに「東医雑録(山本巌著)」に目を通すこととした。 以前スコトーマにになっていて気づかなかったこともあるいは、フォーカスされるかもしれない。 同書p7に面白い表現があった。引用する。 徹しきって体得すること 書画、刀剣、骨董の真贋の... 2024.11.17 雑記
漢方医学 心下毒痛を検討する 小青竜湯で頭痛が治せるのは心下の有水気が関連があるのではないかと考え、心下の病機を見直すこととした。今回は心下毒痛である。 金匱要略の婦人妊娠病第10条にある。 心下毒痛は白朮散方の加減の1つで川芎を倍加する際の症状である。 毒痛とはとてつ... 2024.10.26 漢方医学東洋医学
刺絡療法 井穴刺絡の矛盾を経方解決する症例となるか 治療の進展と新たな問題 非常に愁訴が多く、症状があっちこっちに飛ぶ患者さんを以前紹介しました。ようやく治療法が固まってきたと思ったところで、少し問題が発生しました。症状は、敏感すぎる嗅覚と胡椒味の唾液です。 症状の分離と初期治療 当初、この... 2024.08.27 刺絡療法漢方医学
雑記 AIに漢方医を描かせたら 漢方医が診察しているところをイラストでAIに表現してもらいました。 使用したのはMicrosoftのcopilot! 君がどう思っていたかよくわかった。 こうなるともはや診察室ですらない。 それにしてもよく書けているなぁ。 こちらの創造性を... 2024.08.14 雑記
漢方医学 慢性動脈閉塞症の刺絡知見 元々慢性動脈閉塞症(ASO)を治療中の方であった。 下肢の冷え、痺れ、痛みが強い。 最近症状が増悪したとのことで脈波(血流のスクリーニング)をみたところ確かに以前より悪い。 そこで総合病院の血管外科に紹介した。 これまでの薬物療法では症状が... 2024.07.04 漢方医学東洋医学
漢方医学 呉茱萸湯エキスにやられた 吐き気と後頭部痛の方。傍証としては腹部から背部にかけての痛みがある。さらに膝に違和感。 まずは西洋医学と画像や採血検査で異常がないことを確認。 対症療法でいこうとごく普通の制吐剤、鎮静剤を処方。 治らないと言われ、刺絡治療で諸症状消失。 そ... 2024.06.30 漢方医学東洋医学
刺絡療法 忘れかけていた桂芍知母湯の威力と刺絡のコラボ 個人情報保護の観点から患者像をぼかして記述しております。 関節リウマチは漢方でいうところのほぼ風湿病。私が近畿で経方医学を修行し始めた頃、まだこれと言って定まったリウマチの治療手順が示されていなかった。いや、私が知らなかっただけなのかも知れ... 2024.06.21 刺絡療法漢方医学東洋医学
漢方医学 経方医学の下方向の気の流れ 経方医学におけ下方向の気の流れは2つ。 それは粛降と分別だ。粛降は肺気が吸気時に気を降ろす(経方医学1 江部洋一郎 東洋学術出版社p31)。 これには2つある。 ・第1粛降: 肺から心下 ・第2粛降: 心下から大腸、膀胱 粛降の病機としては... 2024.05.28 漢方医学東洋医学
雑記 【医学哀中参西録】従竜湯を経方医学で読む まずは条文から。 従竜湯 外感痰喘を治療し、小青竜湯を服して病が全快せず。あるいは治っても再発する場合は従竜湯を継服する。 龍骨1両、牡蛎1両、芍薬5銭、半夏4銭、紫蘇子4銭、牛蒡子3銭、発熱時石膏数銭から1両1)。 従竜湯とは小青竜湯後に... 2024.05.13 雑記
雑記 耳鳴治療予習覚え書き お年を召した方の耳鳴2人受診予定。 耳鳴治療は久しぶりなので師匠のノートや中医臨床本(今日中医耳鼻喉科 王永炎ら总主編 人民衛生出版社2001年)で予習。以下のページは中医臨床本からの参照ページ。 耳鳴には風熱侵襲証、痰火鬱結証、腎精虧損証... 2024.05.03 雑記