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心包代受

漢方医学

『輔行訣』探求、新たな段階へ!〜注釈を排し、本文に宿る「湯液経」の真髄を探る

『輔行訣』の解説記事、心臓病(心病)に関する更新が滞ってしまい、申し訳ありません。 医学古典の探求は、まるで砂を掴むような作業です。渾然とした膨大な文献を読み込み、手に握って開いてみると、確からしいことは指の間からサラサラとこぼれ落ちていき...
漢方医学

処方から読み解く心包の「代受」:大瀉心湯と小補心湯の戦略

心包の「代受」は、単なる理論ではなく、具体的な薬物構成の中にその治療戦略として落とし込まれている。邪気を代わって受ける心包の病態は、熱の極致(実証)と気血の虚弱(虚証)の二極に現れ、それぞれに大瀉心湯と小補心湯(心包)という対照的な処方が用...
漢方医学

「心包代受」の語句に揺れる『輔行訣』探求のモチベーション

『輔行訣蔵腑用薬法要』(以下、『輔行訣』)の精読を深めるうち、心包に関する記述で一つの大きな疑問に直面し、探求へのモチベーションが揺らいでいた。それは、心包の病態を解説する条文に付随する、以下の引用である。「経云: 諸邪在心者, 皆心胞代受...