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刺絡

刺絡療法

背部を皮膚刺絡する意義

私は刺絡療法をする時、仕上げに背部の実、つまり内側から張り出している部分を狙い、触れて一定抵抗がある箇所に針をしている。それは頭部の血流の還流路を確保することが肝要であることを刺絡への道や刺絡学会で学んだからだ。しかし実際には張り出している...
刺絡療法

井穴刺絡方針と交感神経・副交感神経について

先日、日本刺絡学会学術大会で刺絡について30分程度お話させて頂いた。そこで、井穴選穴の判断材料として症状の性質が交感神経亢進、副交感神経亢進か否かで判断する方針を紹介した。その理論的背景(『21世紀の医学: 井穴刺絡学・頭部刺絡学論文集 近...
刺絡療法

日本刺絡学会学術大会2024年に出席

学会を通じて、また学会前日、当日懇親会、二次会を通じて得るところが多かった。そして何よりの収穫はこれ↓。 変わったチョコではない。お灸の一種、竹の輪灸である。これをプレゼントされた。感謝感激である。
漢方医学

刺絡をマクロでとらえる

刺絡はやはり瀉する技術。私は長い間やっていない毫鍼は、補寫どちらもすることができる。当時私自身の腕でもその技術を、一部ではあるが患者さんに活用させて頂いていた。瀉するとは何か。まさか、元気一杯なのを元気を少なくするのか?勿論そんなことはない...
雑記

刺絡院内発表を準備しながら

刺絡とは何か。日本刺絡学会の提示している定義はこちらである。経絡の流注とその主治作用にもとづき、患者の病態に応じて、皮膚・経穴・血絡を選択し、三稜鍼またはその他の鍼具を用いて浅刺し、少量の血液を放出して経絡の気血の流行を疏通せしめ、症状を緩...
刺絡療法

左F1(隠白)の喧噪

以前アップした患者さん。味覚異常を治す目的でF1(隠白)の刺絡をした。正確には味覚異常ではないかもしれない。味覚異常の定義は違う味がしたり、全くしなかったりする。何かを食べて起こる病態を示す。この方は何も食べて無くても胡椒の味がするのだ。隠...
刺絡療法

匂いが強く感じ辛い味唾液が出る

患者さんの特定を避けるため背景をぼかして記述します。50歳代の方。匂いが強く感じてしまうという方が受診した。武漢熱後嗅覚が落ちるとは聞いたことがあるが、強くなるってことはあるだろうか。なんてことを考えているとさらに次の症状をおっしゃってきた...
刺絡療法

刺絡と漢方夫々の強みで効果を高めあう

刺絡はとてもよく効く。すぐに効く。しかしよく効く代わりと言って良いのか翌日には効き目が無くなるという話は珍しくない。だからと言って良いか、刺絡を実践する有能な方の話では、刺絡開始時は毎日患者さんに来てもらう、ということをおっしゃっていた。漢...
刺絡療法

【刺絡】足の痺れ治療

個人情報保護の観点から若干の変更をしております。患者さんは足の火照りと足趾の痺れ。漢方3日間程度服用でやや症状の改善はある。第一趾の症状は改善傾向だという。今日は刺絡をしに来院。一般的に痺れの刺絡はH5F5でスタートする。副交感神経亢進抑制...
刺絡療法

四十肩の刺絡療法

個人情報保護の観点から情報を一部改変しております。50歳代の左四十肩(五十肩とは呼ばない方が喜ばれる)。痛みで動作制限がある。動作が引っかかる場所を探し当てる。引っかかる場所はいずれも、左肩関節後方。三角筋と上腕三頭筋の重なった部分。支配領...