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輔行訣

情報管理

輔行訣各バージョン覚え書きその2

前回に続き、4つ目から6つ目の輔行訣のバージョンの日本語意訳を覚え書きとしてここに記す。全12バージョンある。4. 中国中医研究院による『輔行訣』のプリント版(1975年12月16日)この資料のサイズは、約25.0cm × 17.5cmのプ...
漢方医学

【輔行訣2】大小瀉肝湯と新たな謎

輔行訣(范志良抄本)の肝病の前文の再掲と小大瀉肝湯条文を掲載する。肝病について辨肝脏病证文并方肝病者,必两胁下痛,痛引少腹。虚则目䀮䀮所见,耳有所闻,心澹澹然如人将捕之。气逆则耳聋,颊肿。治之取厥阴、少阳血者。邪在肝,则两胁中痛,中寒,恶血...
刺絡療法

【輔行訣2】前文と肝病者

まずは輔行訣5臓腑の大小補寫を挙げ、経方医学で読み解いていく。輔行訣全体の前文は以下の通り。辅行诀脏腑用药法要梁·华阳隐居陶弘景撰隐居曰:凡学道辈,欲求永年,先须祛疾。或有夙痛,或患时恙,一依五脏补泻法则,服药数剂,必使脏气平和,乃可进修内...
漢方医学

私の輔行訣引用元から

輔行訣には幾つかバージョンがある。その中で私は面倒だから?一番最初のページに書いてあった、「范志良抄本」というバージョンを使っている。中身をそのまままるっと出すとチャイナに逮捕されるので、簡単に書き込む。「輔行訣五蔵用薬法要伝承集」によると...
漢方医学

勝手に第二版「輔行訣を経方医学で読む」

以前、私は『輔行訣』の方剤を経方医学の視点から解説するブログ記事を執筆した。不十分な点もあったが、経方図をすべて添付し、また、残念ながら解釈しきれなかった配薬についても記録した。 あれから時が経ち、私自身も少し成長できたように感じている。そ...
情報管理

ありがとうCraft、こんにちはGoogle AI。漢方医が選んだ新たな執筆パートナー

長らく私の執筆活動を支えてきたのが、美しきノートアプリ「Craft」である。その洗練されたデザインと、まるで紙に書くような滑らかな使い心地(注意:実際には手書きしない)は、日々のブログ原稿作成や大切なデータの保管に欠かせない存在であった。有...
雑記

輔行訣を経方医学で解説した本はどこにもないのだから

これまで経方医学は幾度も読んだつもりだった。また師匠の指示と指導で傷寒雑病論を高速で何度も通読した。最高速度は傷寒論一日、金匱要略は2日で通読できた。その度ごとに書込メモは増えていきった。一方本はというと耐えられないようで、乱丁して、ぼろぼ...
漢方医学

【輔行訣】大螣蛇湯を経方医学で読む

輔行訣方剤シリーズ最後の方剤である大螣蛇湯(だいとうだとう)を挙げる。大螣蛇湯治天行熱病、邪熱不除、大腑閟結、腹中大満実、腹満而喘、時神昏不識人、宜此方急下之。枳定三両厚朴甘草大黄葶藶大棗、芒硝各二両、待熔已、温服二升、日再服。意訳を書く。...
雑記

【輔行訣】小螣蛇湯を経方医学で読む

小螣蛇湯(しょうとうだとう)である。これは傷寒論でいうところの大承気湯加甘草去大黄である。ぱっとみ承気湯類と言いたいのだけど、大黄がない承気湯は馴染みがない。 治天行熱病、胃気素実邪気不除、腹满而喘、汗出不止者方。 枳実三両厚朴甘草芒硝二両...
漢方医学

【輔行訣】幻の正陽旦湯

小陽旦湯の条文の一部に現れる、湯液経方剤のかけらについて。再度条文を挙げる。治天行發熱,自汗出而惡風,鼻鳴乾嘔者方。桂枝三兩芍藥三兩生姜二兩,切甘草炙,二兩大棗十二枚右味,以水七升,煮取三升,溫服一升,服已,即啜熱稀粥飯一器,以助藥力,稍令...