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漢方医学

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「心包代受」の絶望を越えて

1. 亡き師匠の断定と、「小柴胡湯の芍薬」という原点古典の真贋論争は、時として机上の空論に陥りがちである。しかし、私にとって『輔行訣』は、最初から極めて臨床的なリアリティを伴って目の前に現れた。亡き師匠は、この文献を「ホンモノ」と断定してい...
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『経方方証縦横』に学ぶ桂枝二麻黄一湯の「弁証要点」と「仲景方論」

『経方方証縦横』における「桂枝二麻黄一湯」の「弁証要点」と「仲景方論」について抽出した。弁証要点本方の臨床応用における要点は、以下のように記載されている。 適応と配合の意図:本方は太陽中風の軽証の治療に用いられる。しかし、邪が営衛に鬱滞して...
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『経方方証縦横』に学ぶ桂麻各半湯の注家方論と医案

『経方方証縦横』における「桂枝麻黄各半湯」の「注家方論」と「医案」についての記述を紹介する。注家方論歴代の医家たちは、この処方が桂枝湯と麻黄湯を組み合わせた「小剤(少量の薬)」である理由や、その絶妙な配合意図について考察している。 王子接(...
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『経方方証縦横』に学ぶ桂麻各半湯の「弁証要点」と「仲景方論」

『経方方証縦横』における「桂枝麻黄各半湯」の「弁証要点」と「仲景方論」については以下の通りである。弁証要点本方の臨床応用における要点として、以下のように記載されている。 邪郁営衛と発汗の軽剤: 本方は邪が営衛に鬱滞し、営衛の抗邪の力が振るわ...
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『経方方証縦横』に学ぶ桂枝加芍薬生姜人参新加湯の注家方論と医案

『経方方証縦横』における「桂枝加芍薬生姜人参新加湯(新加湯)」の「注家方論」と「医案選録」は以下の通りである。注家方論(歴代の注釈家による考察)歴代の医家たちは、発汗後に生じる身体の痛みや脈の沈遅という症状に対して、なぜ人参を加え、芍薬と生...
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昇陥湯になぜ白朮は使わないのか

張錫純が創方した「昇陥湯」において、補中益気湯には含まれている「白朮」を使わない理由について、『医学衷中参西録』の記述および、「経方医学」のベクトル理論という2つの視点から詳しく解説する。結論から言えば、最大の理由は「大気(胸中の気)のみが...
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『経方方証縦横』に学ぶ桂枝去芍薬加附子湯の注家方論と医案

『経方方証縦横』における桂枝去芍薬加附子湯の注家方論と医案は以下の通りである。【注家方論(注釈家の論考)】 許宏『金鏡内台方議』 太陽病で発汗後に汗が止まらなくなる(漏)のは、真陽が虚脱しているためであり、桂枝加附子湯を与えてその経絡を温め...
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『経方方証縦横』に学ぶ桂枝去芍薬加附子湯の弁証要点と仲景方論

弁証の要点本方は、温通の力を持つ桂枝湯から芍薬を去り、陽気を補う附子を加えた処方である。通陽散寒(陽気を通じさせ寒さを散らす)という基礎の上に、陽気を温める附子の力が加わっている。そのため、さまざまな原因によって生じる「心胸の陽気不足」に、...
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経方医学における「似痰非痰」と「宿食」の整理

湿熱症の三焦弁証の一部において、似痰非痰の生成や、それにより引き起こされる症状は、特に藿香正気散証に見る病期の進行に関連しているのではないか。さらに正気散加減などの鑑別には、宿食の有無の診断が不可欠である。ここでは経方医学における似痰非痰と...
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『経方方証縦横』に学ぶ桂枝去芍薬湯の注家方論、医案

1. 歴代注家による方論経方方証縦横では桂枝去芍薬湯の病機や、なぜ桂枝湯から芍薬を抜くのかという理由について、歴代の著名な医家たちはいくつかの考察を残している。 成無己(『注解傷寒論』)・許宏(『金鏡内台方議』) 両氏は、誤下(不適切な下剤...