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井穴刺絡

刺絡療法

【刺絡】足の指が痛む

70歳代女性。進行性核上麻痺の既往がある。右第二趾が立位で痛む。臥位では痛まない。指はチアノ−ゼではないが、部分的に血色が悪い。東洋医学的には瘀血というものか。厲兌と対側の二カ所を刺絡した。少し多目に60滴しぼった。明日もう一度症状を聞こう...
刺絡療法

【刺絡】70歳代男性倦怠感

70歳代男性。刺絡希望で受診。高所から転落した既往がある。療養中で倦怠感がある。しかし難聴で訴えがよく分からない。以前刺絡をしたことがあるご家族の紹介。倦怠感が強いという主訴であった。しかし、じっくりと話を聞いてみるとどうやら転落したときの...
刺絡療法

背部を皮膚刺絡する意義

私は刺絡療法をする時、仕上げに背部の実、つまり内側から張り出している部分を狙い、触れて一定抵抗がある箇所に針をしている。それは頭部の血流の還流路を確保することが肝要であることを刺絡への道や刺絡学会で学んだからだ。しかし実際には張り出している...
漢方医学

刺絡をマクロでとらえる

刺絡はやはり瀉する技術。私は長い間やっていない毫鍼は、補寫どちらもすることができる。当時私自身の腕でもその技術を、一部ではあるが患者さんに活用させて頂いていた。瀉するとは何か。まさか、元気一杯なのを元気を少なくするのか?勿論そんなことはない...
雑記

刺絡院内発表を準備しながら

刺絡とは何か。日本刺絡学会の提示している定義はこちらである。経絡の流注とその主治作用にもとづき、患者の病態に応じて、皮膚・経穴・血絡を選択し、三稜鍼またはその他の鍼具を用いて浅刺し、少量の血液を放出して経絡の気血の流行を疏通せしめ、症状を緩...
刺絡療法

井穴刺絡の矛盾を経方解決する症例となるか

治療の進展と新たな問題非常に愁訴が多く、症状があっちこっちに飛ぶ患者さんを以前紹介しました。ようやく治療法が固まってきたと思ったところで、少し問題が発生しました。症状は、敏感すぎる嗅覚と胡椒味の唾液です。症状の分離と初期治療当初、この2つの...
刺絡療法

左F1(隠白)の喧噪

以前アップした患者さん。味覚異常を治す目的でF1(隠白)の刺絡をした。正確には味覚異常ではないかもしれない。味覚異常の定義は違う味がしたり、全くしなかったりする。何かを食べて起こる病態を示す。この方は何も食べて無くても胡椒の味がするのだ。隠...
雑記

症状が急に消えると最初からなかったことに

個人情報保護の観点から一部変更、曖昧にして記述します。頭が痛くて、気持ち悪いという後期高齢者の方に、先日刺絡。患者(か)「ここね(後頭部)。痛いの。痛み止め効かなくて。あと、朝が強いんだけど、気持ち悪い。」Dr.おぐりん家(ど)「なるほどね...